2011年12月13日火曜日

写真家マグダレーナさんとの東北取材。


12月9日の早朝石巻は雄勝町に向けて出発しました。渋谷からOH!ガッツの立花さんの車に乗せていただき1日目の目的OH!ガッツで漁師さんのボランティアをします。

雄勝中学で立花さんが講演会をしました。



カゴを束ねているところです。85歳のおんちゃんの早いこと。

 マグダレーナとは雄勝待ち合わせにして、この晩はOH!ガッツの合宿所に泊まりました。

次の朝、白銀神社まで行きご来光を拝みました。
雄勝に行く方には見慣れた光景になってしまいましたが12月になっても公民館の上に載ったままになった観光バス。こちらは来月10日に降ろされることに決まっています。保存の声もあったのですが叶わず建物の老朽化などが原因だそうです。

マグダレーナは実に色々な方に出会いおしゃべりをし、写真を撮っていきます。

次の目的地は気仙沼です。気仙沼ではまず陸に乗り上げた大きな船を目指しました。

ここからは海なんてどこにも見えないのです。この地区は津波に飲み込まれ、炎で焼尽されました。

これは鹿折歩道橋。ずいぶん片付きましたがところどころに、燃えて一塊になった電話や三輪車時計などが集められています。


民宿・崎野屋のお父さんとお母さん
気仙沼市は地図にして下の方の突端にある岩井崎、民宿・崎野屋さんにお邪魔しました。こちらの民宿は岩井崎地区に11軒近くあったうち津波に流されなかったたった1軒のお宅です。着くなりたくさんのおこわや漬け物でおもてなしされとても美味しくいただきました。震災当日はたまたま大きな宴会が予定されていてたくさんの食材や燃料が確保されていたこと元々避難所指定がされていたことなどから家が流された人もそうでない人もここに集まってきてしばらく過ごしたそうです。家の裏にある土手までご案内いただきほんの1mもないところまで水がきたと教えてもらいました。お父さんお母さんのお人柄で民宿の予約はしばらく先までいっぱいです。そして実は友人のご両親です!!

次に向かったのは気仙沼市唐桑の山の中のお宅です。震災直後から地場のものはダメでも売れるものがあればと乾物を集め東京の知人宅で販売していたのがご縁でお宅まで伺うことになりました。


昔ご近所に宮大工さんが住んでいたとかでとても立派なお宅です。昔は茅葺き屋根だったとか。


こちらのお宅ではおじいさまはマグロ漁船を持っていて、漁に出ていたそうです。若旦那さんは乾物や海産物などを売っていましたが新鮮なウニやアワビを卸してくれていた親戚のおじさんが津波に流され行方不明になっているので現在は休止中だそうです。
『唐桑』は海をきれいにするために漁師さんが森に木を植えた話がとても有名です。
NPO 森は海の恋人)西町インターナショナルスクールでも授業中に勉強するのだそうです。
お父さんは俳句も詠まれるそうで披露して下さいました。


お母さんは大変美味しい桑の葉茶を入れて下さり漬け物や、お汁粉等ごちそうしてくださいました。





たくさんの暖かい人たちに出会いたくさんのことを考えた取材となりました。そしてこの旅はブログの『岩手に出張です』で書いた岩手の自衛隊岩手駐屯地の取材に続くのです。
そしてマグダレーナといた時にはアシスタントに徹していたため彼女の写真を1枚も撮っていないことにいまさら気づきました。次にあったら撮らせてもらおう!!















2011年12月9日金曜日

西町インターナショナルスクール その7・8

12月1日(木)この日は写真家の安藤毅さん、そして大学で文化人類学を教えているデイヴィッド・スレーターさんとご一緒に活動しました。前の週の続き、年賀状の汚れ落としです。

きれいにファイリングされているファイルから取り出し化粧筆で掃除し新しく用意したファイルに入れていきます。
こんな秀作を見つけてしばしみんなで見入ったり、味噌作という地名をみてその土地では大豆を育てて味噌を作っていたのかな〜?なんて思いを馳せたり・・・・。

12月に入り学校の入り口には2つの大きな段ボールが置かれています。『被災地の子どもたちにクリスマスプレゼントを贈ろう!』きれいなラッピングのプレゼントがこの日もたくさん入っていました。

GIRL


BOY


毎日たくさんのプレゼントが入れられるんだそうです。

12月8日(木)この日の作業はスタジオロフトさんと写真家の高井晶子さんが複写をしてくださった写真をポケットアルバムに入れる作業と引き続き年賀状の掃除をしました。


作業終了後、一人一言で終るのですが少しでも人の役に立っている気がして嬉しいとか作業が楽しいとか、このプロジェクトに関わっている方々との連携を感じ取ってくれています。これが手元に帰った時にどんなにか嬉しいだろうと思いを馳せ参加してくれていることが私にとっても、とても嬉しく、貴重な体験になっています。
そしてある女の子たちが『私たち雄勝に行ってきました〜!カフェでクッキー焼いたりしたの!!』雄勝は人を魅了し引き寄せる力があるのでしょうか?
彼女達は雄勝のミサンガ(津波で流されて来た漁師網で作ったもの)を学校のカラーである白と青で作ってもらえるよう地元の人たちに頼んで来たそうです。そして学校で復興支援のために売るのだそうです。そして偶然にも私の腕にも雄勝のミサンガが、漁師網なので切れそうにありません。でもかないそうもないくらいとてつもなく大きな願い事をしようと思います。

・・・・そして私の挨拶。『週末,雄勝に行ってカキの縄付けボランティアしてきます』
・・・・「あ〜先生!!授業でやったじゃん!!漁師なのに木を植えたカキの話!!」??
これは気仙沼・唐桑の畠山さんがやっているプロジェクト『NPO 森は海の恋人』かつて赤潮が発生し漁業を守るには海をきれいにするしかないと森に木を植え続けました。その話を生徒がかいつまみすぎつつ教えてくれました。そして偶然にも来週NHK『プロフェッショナル
〜仕事の流儀〜』でまさにそのお話が放送されます。

『被災した写真を保存する』プロジェクトで西町インターナショナルスクールにお邪魔するようになって3ヶ月目。皆さん本当にありがとうございました!また来年お会いしましょう!






2011年11月23日水曜日

Voices From Japan ・2

11月13日〜21日までNYに子連れ出張していました。とても沢山の経験をし刺激を受け学んだ滞在でした。
飛行機の中あれやこれや考え事をたくさんしながらの帰国でした。

思えば7月に『津波に襲われて朽ち果てつつある写真を世界中の人に観てもらいたい』と被災した写真を展示する写真展を思い立ちNYに企画書を持って行ったのが始まりでした。ご縁がご縁を呼びたくさんの方達の支えにより、来春とうとう開催の運びとなりました。写真だけではなく4部構成となっていてとても力強い展示会になることでしょう。

NY在住の画家中川直人画伯,彼は被災地に何度も足を運び『被災地・希望の1000人のポートレート』という活動をされています。被災者のみならず被災地のために力を貸したボランティアや自衛隊、消防士そんな方のポートレイトを描いています。いつもにこやかにあたたかく人々に接するそんなお人柄の中川画伯は来年で渡米50周年。1000人のポートレートを描こうと思ったきっかけは、アメリカが悲しみに沈んだ9.11のあとに日本の子どもたちが息子さんの通われる学校に千羽鶴を贈ってくれたことに由来するそうです。
そしてそのポートレイトも残すところあと172枚。3月ごろ来日し活動予定です。

NYで活動する写真家マグダレーナ・ソーレさん、彼女は震災後すぐに飛行機に飛び乗り津波の水もまだ引かぬ被災地にレンタカーで入り取材をしました。土地勘は無い日本語はできない、頼りのはずのカーナビも日本語ではわからずご主人に国際電話をしてPCをみてもらいナビをしてもらったそうです。そんな彼女は12月にまた東北に足を向ける予定です。私は彼女の力強い写真の中に彼女の優しい視線が注がれている構図がとても気に入っています。

最後に朝日新聞に掲載された被災者の短歌、5,7,5,7,7,の中に秘められた悲しみや人間の力強さ、ふるさとに対する愛情そんな短歌をアメリカの大学で古文や現代文学等を専門としている教授陣に英訳してもらったもの・・・

それらをたくさんの人たちが行き交うグランドセントラルステーションで開催しようというProjectが『Voices From Japan』なのです。


11月15日に行われた全体会議は、学者や弁護士、ファウンデーションの代表、エディター達が集まりました。
展示に対する様々な意見や、お金の集め方、・・・・多岐に渡り話し合われました。


上記の場所がグランドセントラルのイベント会場の片側です。このショッピングブースがもう1列足されたとても広い場所なのです。営利目的ではお家賃が月ン千万円だそうです。
実現に向けて全力投球です。

といっても今まで通り新しく発見された写真の保存活動に従事したり今までとやることは変わりません。いえ、絶対に変わってはいけないのです。

世界中のどこかで同じことが起き、悲しみ、忘れ・・・でも忘れないで時々は思い出して覚えておいて欲しい、これはどこにでも起こりうる出来事なのだと発信していきたい原点がそこにはあるのだから。それが私が写真保存活動を始めたブれることのない思いだからです。


2011年11月16日水曜日

Voices From Japan

11月13日(日)よりNYに来ています。町中の木が紅葉しとてもきれいです。先月思いがけない雪に見舞われたとニュースでみましたが今は東京よりも少し温かい気がします。


11月15日(火)ついに念願のNYで津波の被害にあった写真そのものを展示し世界中の人に観てもらいたいという夢が現実に一歩近づきました。


今回の『Voices From Japan』Projectは津波に流され被災した朽ち果てつつある写真と中川画伯がやっている『被災地 希望の1000人のポートレート』そして朝日新聞に寄せられた被災者の短歌、そして震災後すぐにNYから飛行機に飛び乗りレンタカーで被災地を巡った写真家のマグダレーナさんの写真の4部構成になっています。

これをNYのグランドセントラルステーションで展覧会をしてこの駅を行き交う世界中の人々に観てもらおうというものです。

15日(火)はそのプレミーティングが中川画伯のスタジオで行われました。


中川画伯は来年で渡米されて50周年を迎えるところです。優しい暖かなお人柄で常に周りを和やかにしてくれます。10月の終わりにNYの大雪にも勝ち飛行機を飛び立たせ?3度目の被災地入りをしました。
今回の目的地は福島。地震、津波、原発、退去命令、様々な困難の中暮らしている方々のポートレイトを描かれました。後半はいわき市にあるハワイアンリゾートにてフラガールのポートレイトも描かれました。いわきの方たちは炭坑廃坑の危機だって乗り越えたのだから・・・と今回も必ず立ち上がってみせると皆さん力強くおっしゃっていたのが印象的でした。


また、9月にご一緒した宮城の模様も上記のONGOINGからご覧になれます。

写真家のマグダレーナさんは震災後すぐに単身被災地に行きレンタカーで岩手県に入りました。日本語表記のカーナビがわからず国際電話でご主人にアドレス等を調べてもらっての体当たり取材だったとか。私は力強い写真の中に彼女の優しい視線が注がれている構図が気に入っています。リンクを貼ってありますのでぜひご覧下さい!

そして今回のPROJECTを企画した辻本氏。のナビで展示の仕方のアイディアの話。そしてマグダレーナさんが12月に再来日して更なる活動をします。今後の行程等も詳しく話し合いました。

次回はいよいよ初顔合わせのミーティングのお話をしたいと思います。

2011年11月11日金曜日

西町インターナショナルスクール・その6

11月10日(木)だんだん肌寒くなってきました。西町インターナショナルスクールに行く坂の途中にはドイツ大使館があります。これは大使館の塀に貼られている写真です。


これはドイツ製の高圧洗浄機です。女川の町をお掃除しているところだそうです。他にもベルリンの日本大使館の前に献花されている様子や、ベンツのトラックや寝具を寄贈してくれたもようが貼られていて胸が熱くとても勇気づけられます。震災以降たくさんの国々が日本のために手を差し伸べてくださっています。

 学校につくとまず元気のいい子ども達の駆け回る姿が目にとびこんできます。そして今日は前回同様、干してあったものを洗濯バサミからはずし同じ条件の写真ごとにわけポケットアルバムに入れていきます。もう何度目かの作業なので『日光東照宮!!修学旅行〜!』『庭のお花の写真〜』『フチが白いやつ〜』手早く分けていきます。

この時にちょっとふざけちゃう子、しゃべってばかりで手が止まっちゃう子いるのですがきっとそうしなければ暗い闇に引き込まれてしまうこと本能で感じているのかもしれません。先生にもそんなお話したら納得されていました。


そして年賀状を掃除して新しいはがきフォルダにしまうのも今回から女子の発案で流れ作業に!思春期の彼らは大人っぽい女の子をリーダーに女子に良く見られたい男子!!そんな事情をお見通しの先生のグループ分けが効いたのかあっと言う間に仕事が片付いていきます。


今回は宛名書きという地味〜な仕事も加わりました。そして1時間という時間はあっという間にすぎ、皆んなからの終わりの一言にもジ〜ンとしながら学校をあとにしました。
暗くなるのも早くなりましたね。学校には暖かいライトがつきました。優しい光ですね。


追伸・・・・地味な作業のあて名書きのおかげでその日の晩の内に写真の段ボールに貼られて石巻の皆さんに送られました。この支援物資も呼びかけに答えたくさんの人が送って下さいました。心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。




2011年11月3日木曜日

西町インターナショナルスクール その5

11月3日(木)日本のカレンダーは文化の日でお休みでしたがこの学校には色々な国の子が通っているので登校日。うちの子どもたちは学校がお休みだったので一緒におジャマして
作業をしました。

優しいお兄さん,お姉さんに囲まれすっかりその気で一緒に作業を始めました。
後ろに写っている男性がこの機会を設けてくれたデイヴィッドさん。
大学で文化人類学を教えています。2児の父でもあります。


今回は年賀状の束もきれいにしています。この年賀状の持ち主は他の町に引っ越しをし新しい暮らしをしていると聞いています。
いつか故郷に帰ってきた時のためにきれいにして返すことができるように泥を落とします。

 洗浄の作業はもう何回かやっているので手早くなっています。最後は干したものを先生の部屋に吊るして終了しました。

そしてふと気づくと・・・・

教室でお兄さん、お姉さんと机を並べて絵を描いているではありませんか。授業中なのに子どもたちを黙認して下さり先生ありがとうございました。そして鉛筆を貸してくれたり紙をくれたお兄さん、お姉さんどうもありがとうございました。とても楽しい時間を過ごしました。
























2011年11月2日水曜日

がんばろうカフェ・プチ

11月2日(水)今日は重なり合ってくっついてしまった写真を剥がす作業をしました。
日にちがたつにつれ救い出せない写真が増える中、今回はめくるたびに鮮やかな写真が姿を現しました。
小学校登校初日、結婚式、記念写真・・・写真の中の笑顔の持ち主に早く返せますように!
昨日はフォトグラファーの中村成一さんが複写する写真を段ボールで3箱持って行って下さいました。中村さんのスタジオで複写用のセットを組み、有志のフォトグラファー、日芸のインターン生の協力を得て進められます。皆様ありがとうございます。

明日は西町インターナショナルスクールでの作業があります。どんなことをしようか作業をしながら考えています。

たくさんの方に支えられながらやってきています。今後ともよろしくお願いします。

2011年11月1日火曜日

支援物資・報告

たくさんの支援物資ありがとうございました。一旦締め切らせていただきます。たくさんのお気持ち大切に届けます!今回、NPO DoTank みやぎさんにご協力をお願いして必要のある方に必要な分だけお届けします!お礼を言いそびれてしまっている方たくさんいらっしゃるのですがこの場をかりまして・・・本当にありがとうございました。

東北には長くて寒い冬がやってきます。今後ともよろしくお願いいたします。

2011年10月27日木曜日

西町インターナショナルスクール・その4

10月27日(木)今日も天気に恵まれました。午前中はよりが出ないように丁寧に陰干しした
津波をかぶったネガをFUJIFILMさんに同時プリントを依頼しました。ネガ袋は長いため、どの方向から潮水が侵入したかで痛み具合が違います。が溶け出してしまっているのは写真と変わりありません。救出できる何枚かをFUJIFILMさんが焼いてくれるそうです。

午後はふろしき包みを抱えて元麻布にある西町インターナショナルスクールへ。先日写真洗浄した写真を整理してポケットアルバムに入れる作業をしました。



初めてみるお寺さんでの結婚式の写真や白フチ有りの古い写真をかわるがわる手に取りつつ
眺めていました。
その作業が一段落してから今度は半年以上経ってから森林公園のゴミ拾い中に発見されたというアルバムの泥はらい、そして救えるものだけはずす作業をしました。アルバムはどんなに乾かしても水を含んだ感じがあるほどダメージを受けていました。



分厚いアルバムなのに一枚も救う写真のないものをみて子どもたちは何を思ったのでしょうか?ある子は「これうすぼんやりだけれどなんだか人のかたちわかるから!」と一生懸命はがしてくれたり、「これ一枚しか残っていないかもしれないから!」とどんなに汚れた写真でも一枚一枚はがしてくれたり・・・
「残念ながらそこまで浸食されていると自分でさえわからないと思うよ・・・」いろいろな意見が飛び交います。

そうなんです。たかが写真かもしれません。でもこれほどまでに他人の気持ちを思いやり、他人の生活や当たり前の幸せにふれることがあったでしょうか?
そして大人の私でさえたくさんの初めてがあります。初めてみるカビの色、初めての手の感触、初めてのニオイ。
彼らなりにいろんなことを感じ考え、歩んでいって欲しいなと毎週思っています。
皆さん!!また来週!!





がんばろうカフェ・プチ

10月26日(水曜日)風が肌寒い1日になりました。そんな中お集りいただいた5名の皆さんと雄勝町の写真の泥はらい、ポケットアルバム詰めをしました。
そんな中今回は新たな試みVCUBEを使った公開授業?をしました。簡単に言うとカメラ付きのコンピュータで何カ所かの地点をつなぐテレビ電話みたいなものです。
今回はPhoto-kizuna-Projectの作業場と東京の私立和光小学校5年生のクラス、そして宮城県大崎市の学校をつなぎ自己紹介や質問なども交えながら合同授業でした。


宮城県と言えども津波に飲まれた写真を見たことのない子どもたちは多く、
参加したボランティアのお母さんが丁寧にカメラに向かって説明していきます。

この日はたまたまネガがあったので「みんなネガって知ってる?昔は写真をやたら滅多撮ったりせず大事に考えながら撮っていたんだよ」とそんなお話も子どもたちにしました。

このVCUBE,震災直後から東松島等を結び被災した方々と東京のボランティアを結び本当に欲しいもの、支援して欲しいこと現場の声をくみ上げるのに大活躍しました。使い方一つで色々なアイディアも生まれます。
今後もどんどん取り入れていきたいと思います。


2011年10月22日土曜日

photo-kizuna-project&ミサンガ

明日10/23(日)、三軒茶屋カトリック教会にて9時半〜14時半バザーが行われます。宮城県石巻市雄勝にゆかりのある石田さんの呼びかけで園庭にて被災した写真をポケットアルバムに入れこむボランティア作業をさせていただくことになりました。
ほんの少しのお時間でいいですので皆様ふるってご参加下さい。
また、会場では石田さんが雄勝の方から託されましたミサンガを販売いたします。こちらの収益は地元の方に還元されます。ぜひお買い求め下さい。


このミサンガ、津波で流されて使い物にならなくなった漁師さんの網から作られているんですよ。漁師網ってとてもカラフルなんですね。
ミサンガの作り方も現地に入ったボランティアの方達が教え、地元の方たちがコツコツ作ったのだそうです。たくさんの人の優しい気持ちがつまったミサンガ、よろしくお願いします。


2011年10月21日金曜日

支援物資・中間報告

先日の緊急募集に対しまして沢山の方々から善意の物資が届けられました。
新品コート75着、ヒートテック一箱、あったか靴下、ネックウォーマー、・・・・
暖かいご支援ありがとうございます!
募金も何件もいただきました。ありがとうございます。

10月末まで少しだけ締め切りを延ばしました。ぜひご協力下さい。
よろしくお願いいたします!



2011年10月19日水曜日

西町インターナショナルスクール・その3

去る10月13日(木)
薄曇りの日でしたが校庭にて写真洗浄の作業をしました。
今回は重なって乾いた写真を剥がしながら洗浄する上級編??をやりました。
固くくっつき合った写真を丁寧に少しづつ剥がしていきます。
外側が一見浸食され朽ちてしまったように見えても
内側の空気にさらされることなく、乾いた密閉された状態にあった写真は
バクテリアに冒されることなくきれいに残っていたりするのです。
中には全部溶けきってしまっているものもありますがもしかしたら??
の期待を込めて1枚ずつはがしてゆきます。

はがしたものは風通しのいい場所で干します。


私たちもなれてきて初回よりも沢山の写真を洗うことができました。



大方洗い終わり干す所もなくなってきたので男子チームが特にお気に入り??
の乾燥マシーンにて乾かしていきます。


とても古典的な機械ですが興味津々です。

皆さんお疲れさまでした!次回は10月27日(木)になります!
明日は学校がお休みだそうです。
担当の先生、皆さん、足を運んで見学に来て下さった学校の先生
ありがとうございました。
また来週お会いしましょう!


2011年10月16日日曜日

緊急募集!!



緊急募集です。
腹巻き、厚手の靴下、スカーフなど寄付してください。
半壊した家に住むことを余儀なくされている方達は
1階を津波で飲まれ生活の基盤である台所やお風呂が使えなくなり
政府から出た一時金では家全体をを修復する所までいたっていません。
すきま風だらけの家に寒い冬がやがておとずれます。
近くに寒さをしのぐものを売っている店もないし売っている所まで
連れて行ってくれる若いちからも常にあるわけではありません。
そんな事情ですので皆様ぜひ寒さをしのげるもの、腹巻き、
厚手のソックス・・・寄付してください。

今月末までに下記にお送り下さい。
それ以降に届いたものに関しては責任もって現地に郵送いたします。
それを買いに行っている時間がないという方は寄付金でも結構ですのでぜひご協力ください。

みずほ銀行 祐天寺支店 1126679 
一般社団法人 Photo-Kizuna-Project

〒154−0002
東京都世田谷区下馬1−25−18
(社)photo-kizuna-project
代表 笹口さおり

お問い合わせ先
mob  070−6644−0311

尚この支援はスマイルレターで活動中のフォトグラファー蓮井幹生さんの呼びかけに答えたものです。

彼が連携していますNPO Do Tank みやぎの代表遠藤さんにお願いしまして必要な所に必要な分だけ
届けていただきます。まず、石巻地区から配布予定です。
ぜひご協力下さい。

2011年10月12日水曜日

女川町へ向けて出発です。

10月12日(水)震災から丸7ヶ月が過ぎました。少しずつですが復興に向けて歩み始めています。女川町は先日の台風で仮設住宅が浸水する被害を受けました。
3歩進んで2歩下がるその繰り返しですが皆さんとてもがんばっていらっしゃいます。


今回の被災した写真は女川町の2つの地区から集められたもので作業を進めてまいりました。
東京でもとてもたくさんの人の手を借りて作業しました。皆さん仕事をしながら、子育てしながら、参加してくださっています。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。



最後になりましたが震災直後から町のために尽力をつくし今回の被災した写真を担当してくださっている女川町の役場の女性が夏から体調を崩されて入院しています。
一日も早く回復されますように・・・。

2011年10月9日日曜日

西町インターナショナルスクール・その2

10月6日(木)よく晴れた一日だったので外で子供たちと写真の洗浄作業をしました。


彼らは普段は課外授業として元麻布の町をきれいにゴミ拾いする活動をしています。
そのチームが半分づつに別れての活動です。
とても熱心に作業をしてくれました。女の子たちはおしゃべりしながら一生懸命手を動かしてくれ、男子は好奇心の固まりでいろいろな質問をぶつけつつ作業してくれました。洗浄初日の今日は説明を聞きながらゆっくり丁寧に手を進めました。1時間の作業でしたがおよそ
120枚ほどの写真を洗い乾燥しました。
みんな〜ありがとう!!先生方、いつもやりやすい方法を考えてくれたり活動を見守って下さりありがとうございます。また来週お会いしましょう!


2011年10月8日土曜日

報告会に行ってきました。

今日は日本広告写真家協会にお邪魔して先日雄勝に写真を届けた報告と現状をお話ししてきました。皆様大変熱心に聞いて下さり嬉しかったです。
その後の上映会とか写真に対する熱い思いとか久しぶりの感覚でした。私も、暗室作業をしていた身。大変興味深く過ごしました。お招きいただきありがとうございました。

2011年10月1日土曜日

西町インターナショナルスクール


9月29日(木)に西町インターナショナルスクールにてボランティア活動のお話をしてきました。

普段は元麻布の町のゴミ拾いのボランティア活動をしている中学生です。皆さん熱心に1時間耳を傾け聞いてくれました。来週から半分は地域のゴミ拾い半分は写真保存と別れて活動します。

このスクールでの活動は8月に行った写真洗浄イベント『がんばろうカフェ』にデイヴィッドさんが参加した所までさかのぼります。デイヴィッドさんは上智大学で文化人類学を教えていらっしゃいます。彼自身の学校よりも彼の娘さんが通っていた西町インターナショナルでの手応えを感じ今回の実現に向けて尽力をつくされました。
がんばろうカフェももともと東京に在住している外国人との交流の場という側面を持たせ活動してきましたので私も大喜びで今回の講義に向けて準備をしました。
学校でも全ての人間の存在価値を認めて前向きに進んでゆく姿勢が感じられとても心地よく時間がすぎてゆきました。



子供たちの反応はテレビで見るのとは違い実際の写真はカビやヘドロのニオイ、何とも言えないすえた感じに思わずたじろぐ子もいましたがこれが現実なんだよ、と説明していきます。
質問の中には『両親が放射能のことをとても気にしている。』というものも出ましたが津波にあったことと原発のことが必ずしも直結していないことを先生がはっきりと説明していらっしゃいました。タブー化せずに向き合う姿勢もとても気持ちいいですね。

実際に毎日のように写真にふれ、作業している私自身『どうかご無事でありますように』という気持ちよりもこれが手元に戻ったらどんなに喜ぶだろうとそんなことばかりを考えながら作業しています。その遥か向こうに見える着地点を皆さんと一緒に共有しながら週1回活動していこうと思っています。

photo-kizuna-projectと西町インターナショナルスクールが出会うきっかけに尽力をつくして下さったデイヴィッドさん、細かい作業が苦手な私をいつもサポートし助けてくれる安藤毅さん、その活動に賛同して下さり毎週時間を作って下さった西町インターナショナルスクールの先生、何が始まるのかワクワクドキドキでも人の人生の重みを少しでも感じ取ろうと熱心に耳を傾けてくれた皆さんどうもありがとう!!また来週もよろしくお願いします!





2011年9月25日日曜日

古い写真

この写真は、戦後一切戦争時のことを口にしなかった祖父の歴史を、かいま見る事のできるたった1枚の写真です。
昭和20年5月の空襲の戦火もくぐぬけ、昭和50年代に家が半焼した際にも消失を免れた親族の宝です。


 雄勝町にも満州へ戦争に行き家族にあてた写真や日章旗の前でバンザイしている写真が何枚も出てきます。日本の歴史、雄勝の歴史、持ち主やその家族の歴史を1枚でも多く残しお手元に届けたいです。

2011年9月22日木曜日

雄勝

雄勝に届ける第2弾で複写済みのものがどんどんfirestrageに上げられています。

複写する場所がないとか大容量で取り込みができるスキャナーがないとの理由で参加できない方がいらっしゃるのではないでしょうか?
都内のスタジオにて大人数による複写大会ができないか現在企画中ですのでもう少々お待ち下さい。